みなさま、明けましておめでとうございます。
正月はいつも読書!と決めておりますが、今年はあまり読みたい本が見つからずにいましたが、この本だけは私に衝撃を齎せてくれました。福岡市長高島宗一郎さんの「福岡市を経営する」です。昨年紹介した村岡浩司さんの「九州バカ」に匹敵する興味深い本でした。
高島さんは、私が福岡に引っ越してきた頃から朝の情報番組のメインキャスターをされていた方で、福岡に慣れていない私にとっての、今の福岡を知ることの出来る情報を届けてくれていました。それから、福岡市長選に立候補されるのですが、対立候補の方が私のご近所に住まれていた方で、その方のことが、個人的にあまり好きではなかった理由で私の高島さん贔屓は始まります(どうでもいい話・・)先日の市長選でも、投票日当日に出張が入っていたので、人生初の期日前投票に行きました。そのくらい私の行動を変えさせる力を高島さんは持っています。
しかし、福岡市民であるにも関わらず、高島さんの政策や政治観を知っているかと言えば、まったくと言っていいほどわかっておらず、この本を読んで初めて高島さんの考え方に触れることが出来たと思います。
関西人の私にとって、福岡という街は、あらゆる面で恵まれていると街だと思っていました。生まれも育ちも福岡という方からは、「福岡がそんなに良いですかね〜」という言葉を幾度となく聞いてきましたが、比較すればするほどに福岡が素晴らしいことに気付くはずです。
でも、その福岡をこの8年先頭に立って引っ張ってきたのが、この高島市長であり、その恩恵の中で暮らせていたのだということに気付かせて頂きました。福岡は食や文化、立地、気候など恵まれた部分はたくさんありますが、それだけではここまでの発展を遂げていなかったと思います。本のタイトルである「福岡市を経営する」は、福岡市を1つの自治体として捉えるのではなく、1つ会社として捉えたその考え方には脱帽しました。高島さんが社長であれば、私たち福岡市民は社員であると言えます。社長は社員の幸せを願い会社を発展させていく。そんなリーダーの下に働く社員はすごく幸せだと思うのです。また、高島さんは、福岡市という会社の社長でありながら、福岡だけが裕福で幸せになればいいと思っていない。福岡県全体、九州全体、ひいては日本全体が幸せに暮らすための考えを福岡市という場所で誰よりも早く実践し、結果を出し、それを各自治体へ成功事例として積極的に情報発信している。それは、市の経営ってこんな風にやったらどうだろうか?という自分への問いかけであり、結果を出し続けることへの自分へのチャレンジであったりする。そんな旧態依然の政治家とは、かけ離れた思想を持っている高島さんだから、超優良企業である今の福岡市があるのではないでだろうか。
この本を、日本の現役市長がどれくらい手にしたのだろうか?私の推測だと9割以上の方が読んだのではないでしょうか。この本読んだ市長であれば、自分の街をどのように経営するべきかのヒントを必ずいくつかは見付けているはずだ。だから日本は少しづつだけど良くなっていく。市政が変わると県政が変わり、おのずと日本全体が変わっていくはずだ。
私が起業をしたのが2018年8月ですが、ここ福岡市で起業できたのは、高島市長はじめスタートアップに積極的に取り組んでいる市政方針があってのことかもしれない。私が起業の相談に行った時、窓口の方達から保守的な発言が一切なかったからだ。この事業面白いですね!といろんな情報を教えて頂けたことは、不安でいっぱいだった心に勇気をたくさん戴きました。
最後に、著書の中で一番心に響いた一節をご紹介します。
「人を幸せにするのは、今日よりも明日がよくなるという希望」
この本を読んで、希望をもらうことが出来ました。私もお客様に今日よりも明日がよくなる希望を与えられるように精進していきたいと思った2019年のお正月でした。